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東京にある鶴山館

「鶴山館」という名前を聞けば、津山出身の人なら「津山にかかわりのある建物だな」と思いつくでしょう。鶴山館は津山城の敷地内にある建物のほかに東京都内にもあります。

東京の鶴山館は岡山県出身の男子大学生のための学生寮で、西武線沿線の西東京市にあります。

鶴山館の歴史は古く、130年以上前の明治23年に、今の文京区本郷で津山出身の学生4名が共同生活を始めたのがルーツです。

津山出身者が若者のために寄宿舎を創設するにあたり、旧三河藩主の本多家(旧津山藩主の松平家とは仲がよかったらしい)の敷地にあった家を購入して「鶴山館」と名付けました。

明治35年に、松平家や美作地方にゆかりのある人から寄付を受け改築をおこない、25名前後の学生が利用できる大きさにしました。鶴山館は関東大震災や戦争の間も中断することなく存続したのです。

その後、老朽化して建て直す際、昭和33年にそれまで旧美作国出身者に限定していた入寮者を「岡山県に本籍又は縁故を有する在京学生」に変更して寄付金を募ります。

新たな鶴山館は鉄筋コンクリート製で全室個室化となりました。

 

現在の建物は昭和63年に本郷の土地を売却して移転新築したものです。

ホームページによると、鶴山館は冷暖房やWi-Fi完備の1人8畳の個室が40部屋あるほか、テニスやフットサルができるグラウンドもあり、食費や光熱水費込みで月46,400円で生活できるとのこと。

入館には審査があったり、掃除当番や行事、例会などの参加も決まっているとのことですが、充実した学生生活を送るために参考にしてみてはいかがでしょうか。

今年4月からの入館者も3月10日まで応募できるようです。

(写真はGoogle earthより)

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