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火の用心 津山駅舎は開業44日目で火災

こんにちは。

都内の駅を降りたら秋の火災予防運動をやっていました。

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そこで今日は津山駅の火災について書きたいと思います。

津山駅大正12年8月21日、現在の姫新線の一部である津山から美作追分の開業とともに開業しました。あの関東大震災の10日前です。

当時の津山駅はペンキを7度も重ね塗りがされていて、大正らしいモダンさと重厚な佇まいの駅舎だったと言われています。

しかし、その佇まいを目にできた人は幸せだと思うくらいの短期間で津山駅はその姿を変えてしまいました。

開業からわずか44日後の10月3日の朝、駅で使用されていた石油ランプの消し忘れから火災が発生しまったのです。なんということでしょうか。

完成したばかりの駅舎でしたし、丁寧にペンキを重ね塗りをした甲斐もあったと思われますが、駅舎の復旧には焼け残った柱などをそのまま使っているらしいです。

この火災については、津山の歴史が記された文献でも紹介されているので知っている人も少なくないのですが、実はもう一件、津山駅に関係した火災が発生しています。

 

山陽新聞社発行の「写真集岡山の鉄道」によると、津山鉄道寮が昭和30年12月16日に全焼したとの記録が残されています。

 

さらに、津山駅に関係する建物の火災といえば、かつて駅弁を販売していた吉野館の火災がありますが、このことはまた後日書きたいと思います。

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