福力荒神様と姫新線臨時列車
もういくつ寝るとお正月・・・いわゆる旧暦での話です。
2022年の旧正月は2月1日です。
いまは旧暦で執り行う行事はだいぶ少なくなりました。
さらにいえば、神社のお祭りなども〇月第〇日曜日など、現代風に変わっていっています。
しかし、津山には今でも旧暦の正月1日~3日にきちんと合わせ、しかも盛大に執り行われている祭りがあります。それが福力荒神社の大祭です。
福力の荒神様は、津山藩の家臣がマムシに噛まれた際に祈願をしたところ全快したこと。藩主の娘が安産祈願をしたところ無事出産したことから、クチャメ(マムシ)除けと安産に特にご利益があるとされ、現在でも3日間で10万人を超える参拝者が訪れています。
大祭では庭や田畑に撒けばマムシが寄り付かないといわれる砂(御浄砂)が売られる他、百を超える様々な露店が普段はのどかな参道にびっしりと並びます。
なかには、驚くべきことにトラクターなどの農機具や墓石を展示販売している店もありました。(今もあるかもしれません)
福力荒神社は姫新線の美作大崎駅が最寄り駅です。(徒歩約500メートル)
鉄道全盛の時代は貨物や荷物の取り扱いもしていたようですが、現在は簡素な待合室があるだけの無人駅です。
以前の国鉄.JRは参拝客のために臨時列車を設定して走らせていました。
写真は1989年2月の時刻表ですが、当時のJRは津山ー美作江見間3往復だけでなく佐用ー岡山という大変珍しい臨時列車も1往復設定していたようです。
今、このような列車が設定されていれば、鉄道ファンも大喜びで乗るでしょうね。
JR西日本のおでかけネットによると、今年の大祭はコロナウイルスの影響で中止とのことです。
https://guide.jr-odekake.net/event/92006
来年こそはにぎわいをとりもどしてほしいですね。