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津山は日本のロンドンじゃ

こんにちは。変なブログのタイトルです。

これは私の小学生の担任が言った言葉です。意味わかりますか?

津山は霧が発生する日が多く、秋から冬にかけてはとくに多く発生します。

子どもの頃、学校に行く時間帯は本当に霧の日が多かったものです。川の近くだったこともあり、目の前にあるはずの山や建物も見えないくらいに周りは真っ白でした。学校に着いても1時間目が終わるくらいまでは霧が晴れませんでした。

先生は、このことをわかりにくく私たちに言ったのでした。(ロンドンに行ったことがないのでわかりません)

津山盆地は全国でも有数の面積で朝夕の気温差が大きく、そのなかを吉井川や加茂川や皿川、宮川などたくさんの河川が流れ込みます。しかも気候は比較的穏やかです。

最近は黒沢山から霧の津山盆地を眺めるのも流行っていますね。

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津山では以下の条件で霧が発生しやすいと言われています。

①快晴であること

②風がない(風速2メートル以下)

③前日18時の気温と翌朝の最低気温の差が5℃以上ある

④前日21時の湿度が70%以上ある

⑤日の出前1〜2時間前から日の出後3時間ほどの時間帯

10月から12月の津山盆地はこの条件が揃いやすく霧がよく発生します。

 

津山盆地の霧は年間で100日近く発生していたようですが、現在では50〜80日に減っているようです。1951年から2017年の津山盆地の霧の発生した日を調べた鳥取環境大学の重田氏によると、過去68年の津山の年間霧発生日は平均82日このうち10月から12月の3ヶ月で平均38日だそうです。

霧の発生が減ったのは津山だけではありません。全国的に霧の発生は減っているようで、この原因についてはさまざまな人が挙げられていますが、以下のようなものがあります。

地球温暖化により気温が上がった

②都市化がすすみ夜間の気温が上がった(特に冬暖かくなった)

アスファルトやコンクリートの面積が増えることで土の水分が減少した

減反などで水田が減少したから

などです。

 

岡山県は自らを「晴れの国」とアピールしていますが、県北出身者の私がこのスローガンにいまひとつピンとこないのは霧が多かったためかもしれません。

蒜山や上斎原など山深い地方は「100日雪の下」

そして津山など県中北部の盆地は「100日霧の朝」です。