つるやま号と津山
こんにちは まるしてんです。
新型コロナウイルスの感染が広がっていますね。
東京は連日3000人超えの新規感染者。
しかもワクチンを接種しようにも予約もできない現状ではお盆に津山に帰省をすること諦めました。とても辛いです。
さて、先週ニュースをチェックしていたら、7月23日にJR西日本が団体臨時列車の「つるやま号」を運転したとのこと。
運転コースは岡山から山陽・伯備線経由で新見→姫新線経由で津山を過ぎて美作江見→折り返して津山→津山線経由で岡山というコース。山陽・伯備線ー姫新線ー津山線の岡山県周回列車はこれまでも観光列車で運転されてきました。自分が子どものときも「あじわいの岡山路」のキャンペーンで列車が運転されていた記憶があります。
さて、今回列車名となっている「つるやま」ですが、これは「鶴山」すなわち津山に因んだ名前です。
実は「津山」という地名の歴史は意外に新しく、江戸時代から使われ出したもので、その昔の津山市街地にあたる地域は「戸川」あるいは「富川」という地名でした。
関ヶ原の合戦が終わり、森氏が美作国の藩主になる際(※関ヶ原合戦直後は、小早川秀秋が備前・美作を統治)、津山城を建築されました。
その建てた地がご存知の通り、「鶴山(つるやま・かくざん)」です。鶴山という山の名前は少なくとも室町時代から使われています。
鶴山に城を作る際に、森氏は「鶴山と津山は読みは同じ」として名前を改めました。
これがやがて「津山藩」と呼ばれ、今の津山の地名に由来することになります。
改名に至った有力な説で面白いものがあります。
森氏の家紋は「鶴の丸」で、いたずらに「鶴」を地名に使われたくなかったという説です。
この裏付けとなる史実として森氏は領民に「名前に『鶴』という文字は使わないように」とお触れを出していたことがあります。
列車名で「つるやま」と使用して津山市内を走っている現在を森氏はどう思うでしょうね。