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阪急ブレーブスと近鉄バファローズ〜津山市営球場との縁〜

東京オリンピックの野球でエースとして金メダル🥇に貢献した山本由伸投手が県民栄誉賞に続き、備前市の市民栄誉賞も贈られるそうです。

山本投手は現在、オリックスバファローズのエースとして活躍中。長年遠ざかっているリーグ優勝にも近づいています。

さて、山本投手が所属するオリックスバファローズの前身はご存知の通り、阪急ブレーブスでありその後2004年に消滅した近鉄バッファローズを吸収しています。

この2球団。津山とは縁があります。

まず阪急ブレーブス。1970年代はリーグ優勝を重ねる強豪でしたが、津山市営球場(スポーツセンター)のこけら落としのゲームを、1970年3月28日のオープン戦をV9時代真っ只中の巨人を迎えて開催しました。結果は巨人の勝ちだったそうです。翌1971年のオープン戦も阪急は阪神タイガース津山市営球場で開催しています。

 

そして近鉄バッファローズですが、1973年7月29日に主催試合として太平洋クラブライオンズ相手にダブルヘッダーを行なっています。これは後にも先にもない津山市営球場でのプロ野球公式戦です。(結果は近鉄が連敗)

ちなみに、岡山県内の球場で現在までプロ野球公式戦が行われた球場は以下の通り(NPBのホームページから)

 

岡山県営球場 139試合 ホームラン139本

倉敷マスカットスタジアム 62試合 ホームラン88本

倉敷市営球場 17試合 22本

津山市営球場 2試合 ホームラン6本

西大寺町営球場(閉鎖) 1試合 ホームラン11本

 

津山市営球場は両翼91メートルと狭いうえに左中間、右中間の膨らみがなくホームランもたくさん出たようです。(西大寺はどんな試合だったかの方が気になります…)

 

また、近鉄バッファローズは津山商業高校を卒業し、松下電器に行った福井保夫さんを1974年のドラフトで1位指名をしました。

福井さんは津山商業高校時代は秋の中国大会準決勝までエースとして勝ち進み、社会人時代は阪急ブレーブスに進んだ山口高志さんと同僚でした。

近鉄入団後、すぐに1軍で登板し初勝利するも、登板機会は少なく5年間で43試合2勝3敗1セーブで広島東洋カープにトレードされ、カープでは1軍の出場がないまま1984年に引退しました。

現役引退後は近鉄に戻り打撃投手などを務めたあと、関西で市議会議員も務め、その後甲子園出場の夢を実現すべく津山商業高校のコーチに就任されています。

 

阪急、近鉄が津山でプロ野球の試合をした頃はまだ中国縦貫道は開通していません。

近鉄ダブルヘッダーで試合数を重ね、移動日を確保したのでしょう。

阪急は津山でにオープン戦の翌日は倉敷で試合をしています。どのように移動したのでしょう。

詳しいことはわかりませんが、中国縦貫道の開通直前で阪急や近鉄の親会社は美作地方にビジネスチャンスの期待を持っていたのかもしれませんね。