ボニ(お盆)について
こんにちはまるしてんです。
今日からお盆ですが、私はコロナで帰省を自粛。2年連続でお墓参りに帰れず寂しいです。
今年のお盆は大雨にも見舞われ、お墓参りも大変です。
無理をしてお墓に参らない、決して一人では参りに行かないことを心がけたいものです。
※祖父母のお墓からは美しい風景が見ることができます
今日は昔の奥津町で記録されているお盆を紹介します。
13日はホトケ迎えの日。草刈りは12日までに済ませておく。米粉で迎え団子を作る。団子には黄粉をまぶす。お供えはダンゴだけでなくナスやきゅうりで牛馬を作るほか、スイカやとうもろこしなどの野菜も用意した。
お墓には夕方に参り、サイの目に切ったナスや米、線香、水を供える。お墓で焚いた火をロウソクで持ち帰り、先祖が迷わないようにその火で盆提灯をあげる。
そして宵になると皮を剥いだ麻の茎(オガラ)か松の割り木で迎え火を焚く。
15日には昼にウドンを食べる。ホトケ様が帰る時にお供え物をウドンで縛るから。
午後に線香を焚きながら、あの世への弁当として団子や花などをズイキの葉でくるみ川に流す。
(ダムで沈む村を歩くより)
同じ美作地方でも、少し場所が違うだけでお盆の過ごし方が少しづつ違ってきます。
ウドンを食べるというのは知りませんでした。
(※10年くらい前に月田の親戚が亡くなって以来、お墓参りに行くとき、必ず勝山駅でうどんを食べていたのですが、すごい偶然だったんですね…。)
また、自分が物心ついた頃には、盆提灯も電球でしたし、時代が新しくなるなかで継承されなくなったこともあると思います。
文献だけではなく、高齢の方から昔のことを聞きたいと思う今日この頃です。
最後に「ボニ」という言葉
美作地方(岡山県内では広く使われていると思います)ではお盆をボニと呼びます(岡山県内では広く使われていると思います)。
これは、方言と捉えられていますが、実は正しい呼び方です。
10世紀(平安時代)に書かれた「蜻蛉日記」でも御盆(オボニ)と呼んでいたいう記録が残っています。
つまり、ボニは、訛った言葉ではなく、古来からある言葉。ボニを大事にし続けてきたからこそ、今に残る言葉なのです。