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津山の銘菓「初雪」

こんにちは

岡山県は昨日から強風で大荒れの天気だったようで

津山では9センチの積雪と聞きました。

凍った道=しゅんだ道で転ばないように気をつけてください。

 

さて、津山には「初雪」なる古くから続くお菓子があります。

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材料や作り方は至ってシンプル

材料はもち米と砂糖。ただそれだけ。添加物もなし。

杵で突いて伸ばして切り、指で繭の様な形にしてゴザの上で乾燥させたものです。

食べ方としては、そのまま食べるのではなく、焼いて食べる・油で揚げる・味噌汁に入れるなどがあります。添加物も入っていないので病人や小さな子どもも安心して食べられるお菓子です。

 

初雪の起源は1791年に津山堺町の丸亀屋熊介が考案した食べ方としては、そのまま食べるのではなく、焼いて食べる・油で揚げる・味噌汁に入れるなどがあります。

添加物も入っていないので病人や小さな子どもも安心して食べられるお菓子です。

と言われています。はじめは「軽焼」として焼いて売っていたものでしたが、かさばるため焼く前の生地を売り出したところ、津山藩主が気に入り「口の中に入れると初雪のようにとろける」ということからその名がついたとのことです。(諸説あります)

初雪は保存が効くため、昔の旅行者の携行食・土産として大変好評でした。明治の初めまでは、徒歩で出雲街道を旅する者を相手に数十軒の店が立ち並んでいたそうです。

 

さらに、明治に入ると、28年の第4回内国勧業博覧会での出品・受賞をはじめ、初雪の名は全国で知られることとなりました。そして初雪を製造販売する者が増加したため、大正8年には質の維持の必要性もあり「津山初雪製造株式会社」が結成されるほどになります。

 

しかしその後は、交通手段の変化、津山市の衰退、洋菓子の発展などが原因で初雪も姿を消していきます。初雪という名前と津山の印象が結びつかないことが衰退の原因になったという研究家もいます。

 

初雪を製造販売する店舗は、現在では徳守神社近くの武田待喜童だけになりました。

昔ながらの味をぜひみなさんも味わってほしいです。