まるしてんblog 美作地方.岡山県をつらつら

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5色の鬼

今日は節分。

自分が子どもの頃と今では節分の情景がだいぶ変わりました。

豆まきも後片付けなどを考えて落花生や袋入りの豆を代用する家も増え、鰯の頭を外に飾る家はほとんど見かけなくなりました。

一方で最近はコンビニやスーパーで恵方巻きが盛んに売られています。

恵方巻きの習慣は江戸時代、関西で始まったという説が有力なのですが、はっきりしないそうです。

津山では40年くらい前、自分の経験ではウエストランドにあった小僧寿しが節分に太巻きを売り出したのを食べたのが初めてでした。

全国展開の外食チェーンやコンビニが進出するなかで広がるなかで定着した行事です。

 

さて今日は美作地方のことではなく、鬼についての雑学。

節分の鬼の色は5種類あります。その五色とは赤と青の他に、黄(あるいは白)、緑、黒。5色の鬼は、仏教や五行説と密接な関係があるようです。

 

赤鬼は、金棒を持っており、渇望・欲望・貪欲 という悪い心を象徴。豆をぶつけると悪い心地が取り除かれると考えられています。
青鬼は、さすまたを持ち、悪意・憎し み・怒りを象徴。豆を ぶつけることで福々しい顔つきや、幸 福・利益に恵まれると考えられています。
黄色の(あるいは白い鬼)は、のこぎりを持ち、平静な心を失っている状態や後悔、わがままを象徴 。豆をぶつけ自己中心的な甘えを取り除き、公平な判断ができる心になるとい う願いが込められているそうです。
緑鬼は、なぎなたを持ち、倦怠・眠気・不健康・怠惰・過食・ 不真面目を象徴。豆をぶつけながら不摂生を反省し、 健康に保つことを言い聞かせる。
黒鬼は、斧を持ち、疑いの心や愚痴を象徴。豆をぶつけ、卑しい気持 ちを追い払い、心の平穏を祈願します。(日本色彩学会誌より)

 

みなさんは何色の鬼に豆をぶつけたいですか。