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美作地方の鉄道①姫新線の昭和22年11月時刻表

こんにちは。緊急事態宣言が終わりました。このまま終息して今年の年末年始は津山に帰省をしたいと切実に願っています。

今日からJRのダイヤが改正されました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/bd6d59441d1ea9123904cb8b8de32d86cee2685c

津山線因美線は減便になりましたね(津山線はコロナで先行実施)。ローカル線はどこも厳しい状況です。

昨日、東京の青山にある「旅の図書館」に行きました。

日本交通公社が観光や民俗、交通に関わる資料を揃えた専門の図書館です。とにかく資料の数がすごいです!

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今日は昭和22年11月の姫新線のダイヤを紹介します。

まず当時の姫新線の時刻表は芸備線と一緒に掲載されています。姫路から広島まで実に323.6キロの区間が通しで掲載されています。まるで幹線みたいです。

美作の拠点である津山駅から新見方面への列車は1日6本。今のような中国勝山駅止まりの列車はなく、すべての列車が新見まで走っています。そして備後十日市駅(現在の三次駅)まで走る列車が2本、備後落合駅行きが1本ありました。新見方面への津山駅の始発は5時ちょうど発の備後十日市行き。新見からの始発の津山到着は7時3分です。

そして、新見方面からは広島駅始発の直通列車(各駅停車)があります。この列車は津山から先も列車番号を変えて播磨新宮まで実に301キロを12時間半近くかけて走っていた可能性があります。

 

816列車 広島1027発→志和口1542→備後十日市1248→備後落合1440→新見1644→津山1842着 

860列車に変更?津山1927発→播磨新宮2252着

 

次に津山から姫路方面への列車ですが、こちらもそれぞれ1日6本です。

始発列車は新見からの姫路行き列車であり津山発は7時12分とかなり遅めです。ただ勝山や落合は6時台から汽車に乗れば津山に7時に着くのは非常に便利だったはずです。この列車の姫路到着は9時45分です。当時は新幹線もない時代なので大阪方面に行くのは、やはり姫新線を使用した方が便利なはずなのですが、姫路まで直通する列車は1日3本だけで、始発の姫路行きを逃せば、次は14時台まで列車はなく不便に見えます。ただ、戦後直後で機関車も客車も足りない時代だったことも考慮する必要もあるかと思います。

姫路方面から津山に到着する一番早い列車は佐用を6時11分を出発する新見行きの列車で7時22分に津山に到着します。姫路からの列車は9時46分到着が一番早い到着です。

注目すべきは津山ー林野の列車が1往復あることです。湯郷温泉の需要でしょうか。

最後に、時刻表をよく見ると列車によって所要時間が大きく異なっています。特定の駅で長時間停車をしているわけではなく、コンスタントに時間をかけて走っています。

例えば、津山5時発車の備後十日市行きは新見まで2時間1分で駆け抜けていますが、そのすぐ後の5時40分発の列車は新見まで3時間半かかっています。

牽引する蒸気機関車の性能が違うのか。荷物(貨物)の取り扱いなどで時間を要しているのか時刻表だけではわかりません。誰かわかる方がいれば教えてください。

 

次回は昭和22年の津山線を紹介します。